学校の保健室・医務室の保健師募集探し〜2つの選択肢〜
保健師として活躍できる職場の1つに、学校の保健室や医務室での勤務があります。学生時代に「保健室の先生」に憧れてこの職業を目指している人も多く、この職場に限定して求人を探す人もいます。学校で働くには2つの選択肢があり、両方の就職活動を同時に進めることもできます。
1つ目は、小・中学校や高校で勤務するケースです。この場合、養護教諭として働くことになり、生徒が怪我をした時の処置や健康管理などを行います。基本的に保健室に常駐し、授業やクラスを受け持つことはありませんが、保健に関する授業を臨時で行うこともあります。最近ではメンタルケアに力を入れるところもあり、そのような職場では保健師としてのスキルの他に、悩みを聞き生徒の気持ちに寄り添う姿勢を持つ人材を募集する傾向があります。
養護教諭として勤務するには、保健師の資格と養護教諭免許を取得して教員採用試験に合格する必要があります。養護教諭免許は、大学などで必要科目と単位を修得し、養護教諭1種免許を取得する方法が一般的ですが、既に保健師の資格を持っている場合でも、文部科学省が定める4科目8単位を取得し、各都道府県の教育委員会に申請することで養護教諭2種免許の取得が可能です。養護教諭免許の種類は、どのようにして免許を取得したかによって異なります。求人の内容によっては免許の種類が指定されている場合もあるため、募集要項などを確認する必要があります。
2つ目は、養護教諭免許が不要な大学などの保健室や医務室で勤務するケースです。保健師の資格のみで勤務することが可能で、派遣の求人も見られます。主な仕事は学生の健康管理やメンタルケアだけではなく、そこで働く教職員や事務員の健康管理なども行います。業務の対象となる生徒や教職員の人数が多い一方、医務室で働く人数は少ないため経験者の募集も多くあります。
このような学校の保健室や医務室で働くメリットは、勤務時間が一定であることです。休日に学校行事がある場合などは出勤する必要がありますが、基本的には生徒が登校する日の在校する時間帯が勤務時間となるため、家庭と仕事を両立しやすい職場です。