大学で働く保健師の仕事 | 学生相談
大学に入学する学生の年齢は、若くても18歳。ある程度は思春期を脱して落ち着く年齢とはいえ、まだ心の中にさまざまな悩みを抱えていたりするものです。また、大学に入って初めて親元を離れての一人暮らしを経験し、困ったことがあってもなかなか相談する相手がいない、というようなケースも非常に多いと言われています。大学の保健室(医務室)には、学生や教職員のケガや急な病気への対応だけでなく、このように心の中に悩みを抱えた学生に対してメンタルケアを行なうことも求められています。
こうしたことから、大学の中には定期的に保健室(医務室)主催の学生相談会を開いたり、専用の相談室を設けたりしているところがどんどん増えてきています。臨床心理士などの心理職専門のスタッフを定期的に配置している学校もありますが、こうしたカウンセリングを受けるほどでもない、と尻込みする学生が多いのもまた事実のようです。そんなときに頼りにされているのが、大学の保健室(医務室)で働く保健師なのです。
このような状況から、大学の保健室(医務室)で働く保健師には、学生のさまざまな相談相手になることも期待されています。相談された内容によっては、専門家である臨床心理士を紹介したり、学生課や指導担当教員と連携しながら学生の悩みを解決する方向に事を導いていく、とても重要な役割を担うことになる場合もあるのです。小中学生が保健室で養護教諭にいろんな相談事をする、これに似たようなケースが大学の保健室(医務室)でもよくある、ということなのでしょうね。