大学勤務の学校保健師と企業勤務の産業保健師を徹底比較

保健師が働く職場には様々な場所がありますが、大学や企業の医務室で働く場合「健康管理」という共通点があります。

 

大学で勤務する学校保健師の行う健康管理は学生や教職員を対象とし、定期的な健康診断による管理よりも風邪や怪我、体調不良の際に処置を行うことに比較的重点が置かれています。小学校や中学校で働く場合と違って、保健師の資格さえ持っていれば勤務することができます。勤務時間は授業が行われる時間帯で、基本的に学校が休みの日は医務室なども休みとなります。多くの学生や教職員を対象としますが、処置を行う人数は少ないため、インフルエンザや風邪が流行すると忙しくなることがあります。そのため、経験者を募集する大学も多くあります。

 

一方で、企業で勤務する産業保健師の行う健康管理は社員を対象とし、怪我などの処置よりも公衆衛生の観点から社員の健康管理を行うことに重点が置かれています。これは、労働環境や社内環境の悪化が職員の健康状態を悪化させるだけでなく、仕事の効率を下げることにも繋がるからです。そのため産業保健師は、健康診断の結果をもとにした健康指導や、健康を損ねている社員がいる場合にはその原因が社内環境にないかなど、社員の置かれる環境にも注目する必要があり、広い視野や客観的な視点を持つ人材を募集する傾向があります。産業保健師も保健師の資格があれば勤務することが可能で、その企業の社員と同等の扱いとなり就業時間も他の社員と同じです。

 

どちらも人気のある仕事ですが、募集自体はそれほど多くなく競争率は高い状況です。また近年では、メンタルケアのスキルや知識を必要とする職場も増えています。それは、大学では就職活動の難航やいじめ、企業では残業や過密スケジュールなどで精神的に病んでしまう人が増えているからです。そのため学校保健師や産業保健師の需要は少しずつ高まってきていて、このような人々の悩みを聞き気持ちに寄り添う姿勢が求められています。

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